竹富島のリゾート施設について考えてみよう

小さな島の大きな問題(特別編)

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4.Where(どこで)

竹富島の東部。アイヤル浜のすぐ近くです。この辺りは付近に集落もなく、また見るべきような観光ポイントもないため、訪れる人の少ない静かな場所です。アイヤル浜は流れが速く遊泳禁止になっていて、海水浴客も訪れません。集落からも遠く、静かで人のいない浜を楽しみたい人には穴場的な所です。

竹富島にはまちなみ保存に関する条例があり、勝手に建物を改築したり建設したりすることはできません。しかし、厳しい制限があるのは一週道路の内部だけであり、その外は制限はやや緩くなります。
また、竹富島はほぼ全島が農業振興地域に該たります。農業振興地域とは、その地域が農業の振興を図ることが相当だと考えられる地域だとして都道府県が市町村と協議して定めるものです。これに該当する地域では、農地の転用や開発行為が制限されることになります。
ところが、この場所は農業振興地域の制限が外されています。これは以前リゾート計画が出たときに、外されたものです。
つまり、この場所で今回の計画の建物を建てること自体は条例によっては制限されないということです。

5.Why(どうして)

前述の「過去のリゾート計画とその顛末」に記載したことが原因です。
そして、まず現在の借金を完済し、その上で建設費を回収することが当面の目標なのでしょう。建設費は、聞くところによると借金の額よりもだいぶ多いようですが、計画ではオープン後10年間で回収し終えたいと思っているようです。これが計画通りにいくかどうかは、現段階では誰にも分かりません。

6.How(どのように)

さて最後に、このリゾート計画が今後どのように進められるのかを見ていきます。

まず、リゾート施設計画に関する八重山毎日の記事を並べておきます。

竹富島でリゾート開発計画 2010年の開業目指す (2007/12/28)
暮れに飛び出した竹富島のリゾート開発計画… (2008/1/6)
慎重意見強く、一方で容認論も 竹富リゾート開発で初の説明会 (2008/1/23)
竹富島リゾート、法廷闘争に発展の可能性も (2008/2/4)

この記事を見ても、この計画がいかに急に出てきたものであるかが分かると思います。もっとも噂だけは昨年の夏頃からありました。島の関係者の方から、そんな計画があるという話だけは聞いていましたが、こんなに急に進んでしまったのは驚きでした。

次に2008年1月21日に行われた住民説明会の様子がYoutubeにアップされていますので、それを紹介しておきます。

竹富島リゾート開発計画住民説明会 No.1
竹富島リゾート開発計画住民説明会 No.2
竹富島リゾート開発計画住民説明会 No.3

少し聞き取りにくいので、だいたいどのようなことを言っているのかを簡単にまとめておきます。

質問:この説明会は住民を納得させるためのものなのか? それともリゾート施設を建設するということを公表し実績作りをするためのものなのか?

答え:予定地を伐採するときに遺跡があった場合に備えて教育委員会に許可を得た。その時教育委員会の方から住民説明会を開催して、きちんと住民に納得してもらった方がいいと言われた。

質問:老人施設のような付加価値的な施設は設けないのか? この計画が進んだら、竹富はどうなると考えているのか?

答え:老人施設のようなものは考えていない。今回の計画地は農振(農業振興地域)から外れている。かえって集落の中の方が、いまだに大資本の会社の所有となっている土地もあって危ないのではないか。5万から8万円で売買されているし、大企業にも転売されている。

質問:思っていた物とあまりにも違う。見た目が分譲地のようだ。いずれ賃貸になるのではないか?

答え:土地の権利関係は「竹富島方式(※詳細は後述)」であり、土地の分譲はできないし、定期借地権なども設定できないようになっている。賃貸にもならない。土地所有者である「竹富土地保有機構」がしっかりしていれば大丈夫だ。

質問:建設されることが前提で話が進んでいるようだが、島民の賛否を問う場はあるのか?

答え:星野リゾートとしては建設したいと考えている。建設しないとすると、それでは上勢頭氏の借金はどうするのか。結局借金の問題を解決できなければどうにもならない。その点で「竹富島方式」はベストではないがベターな方式だ。
借金については、環境省などにも援助してくれるよう話をしたが解決できなかった。15億円あれば、いつでもリゾート計画は白紙に戻す。

質問:建設予定地の伐採は、申請して許可された内容と違うのではないか?

答え:教育委員会からの指導に従った内容だ。

質問:島民の合意を得るためにはどのようにしたらよいと考えているのか?

答え:当然それなりの手続きはする。
今後は行政側も出席してもらって議論すべきだろう。これからも何回か集まりを行う。行政側からも問題点が出るだろう。

 

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