
竹富島は、沖縄本島から南西へ約350キロ。石垣島と、イリオモテヤマネコで有名な西表島の間にあります。
この一帯の島々は八重山諸島と呼ばれ、他にもNHKドラマ「ちゅらさん」で一躍有名になった小浜島や、 日本最南端の島である波照間島など、個性豊かな島々が美しいサンゴの海に点在しています。
人口300人余り、周囲9.2キロ。自転車を借りて回れば半日もかからないような小さな島ですが、この島には 世界有数の伝統文化が根付いています。
世界で最もサンゴの種類が多い海域であると言われています。島の周囲の海はとても美しく、海岸から 少し沖に出るだけで色とりどりのサンゴとその周りを泳ぐたくさんの熱帯魚を目にすることができます。
星砂の島としても知られ、小さな星の形をした砂は今でも島の海岸で見ることができます。
長寿の島としても有名で、全人口のうち、65歳以上のお年寄りが人口の約3分の1。 寝たきりや 痴呆老人がいないということは島の誇りになっています。
種子取祭(タネドリサイ)は毎年秋、10日間に渡って催される伝統行事で、中心的祭事の奉納芸能は2日間を 通して行われます。約60種にも及ぶ島の伝統的な芸能が演じられ、多くの観光客が訪れる島の最大のイベントとなっています。

町並みは本当に美しく、国の重要伝統的建造物郡保存地区に指定されています。
伝統的な赤瓦葺きの建物は、建て替えの計画なども 島の人たちと行政によって厳しく管理され、その伝統と美しさを守っています。
高い山がなく標高20メートルちょっとの丘が最高地点のため、島を外から見ると真っ平らな 島に見えます。そのため、竹富島の民謡「しきた盆節」では、竹富島は石垣島の前にお盆を伏せたような島だと歌われています。
沖縄民謡の安里屋ユンタもこの島が舞台となっています。

水牛車観光は竹富島の名物。案内のおじさんのサンシンを聞きながら、ゆっくり島を巡ります。
竹富島の道は細くて曲がりくねった道が多く、対面から来た自動車とすれ違いがで きなくなることがあります。
どちらが優先ということもないのですが、のたのたとしている牛車を待ちきれず、たいていは車の方がUターンしていきます。
その他にも、西表島に沈んでいく大きくて真っ赤な夕日、真っ暗な桟橋から見る満天の星空、願いをかける暇もないほど頻繁に流れる流れ星、 島じゅうに咲き乱れる宝石のようなブーゲンビリアなど、島には日常生活を忘れさせてしまうほど美しいものが数限りなく存在します。
竹富島へ行くには那覇で飛行機を乗り換え石垣島まで行き、そこからさらに船に乗るため半日がかりですが、それに見合うだけのものを得られる島です。 機会があったらぜひ自分だけの宝物を探しに出かけてみてはいかがでしょうか。
賢さよりも うつぐみ のほうが勝るという言葉です。竹富島では、よくこの言葉が使われます。
「うつぐみ」とは共同一致の精神ということです。
つまり、「何事も、みんなが一緒に協力して行おうという心をもっていれば、それは誰か才能をもった一人の人が何かをしようとするよりも勝るのだ」という意味です。